レンジファインダー 「minolta HI-MATIC F」

画像
先日、故郷へ帰省したとき、タンスから懐かしい物を見つけた。
親父の形見のカメラである。

昨今のレンジファインダーブームではなく、形見として頂戴してきた。
レンズにカビなどない。 勿論ケースの皮も綺麗な状態で生きている。
モルトはさすがに溶け始めていて、粉を吹くほどではないが状態は悪い。

「まだ写るのかな・・・。」

そんな疑問からはじまって、レストアを開始する。
しかし、そんな知識はさっぱり持っていない。
私に頼れるのは、ネットの情報しかない。

そこで初めて「昨今のブーム」を知ることとなった次第である。

レンズの分解から軍艦部の分解、電池ホルダーの自作、モルト張替・・・
と、一通りのレストア作業を行って、完全に復活した。

元々、機械は大好きだった。
日曜大工をする親父の手伝いや、壊れた機械の修理を見るのも大好きだった。
親父のラジオを壊してしまい、怒られた事を思い出した・・・。

私にとってのレンジファインダーとは、
「タイムマシンの箱」である。

このクラシカルなカメラを手にする時間・・・。
今は亡き、親父との対話の時間であり、家族との思い出を蘇らせる時間である。
実家にあるたくさんの写真が思い返される・・・。
「あれは何処で撮ったんだっけ・・・。」 「あぁ、同じ場所に行った事があったなぁ。」

様々な事を思い返される。 普通に暮らしていたら、そんな記憶は浮かんで来ないはずである。

今は家族はバラバラに暮らしている。
それぞれに家庭をもち、それぞれが頑張って生きている。
この修理されたカメラ・・・ 「母さんや兄ちゃんに見せたいなぁ・・・。」 
そんな衝動に駆られてしまった。

このカメラ・・・ 私にとっては、タイムマシンでもあり、家族の絆を引き寄せる力もあるようだ。

「minolta Hi-Matic F」
1972年発売、約360g、当時価格21300円



後日、判明した事
このカメラは私が生まれた時に買ったそうだ。 同じ1972年製。
手にしていると、親父の暖かさが感じられたような気がして、涙が出てきた・・・。

"レンジファインダー 「minolta HI-MATIC F」" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント